YAMAHA（ヤマハ） CA-1000Ⅱ 整備済み 完動品 V-FET YJ-1200（2SK74）使用機種です。動作不良品を入手して整備したものです。1970年代に3代続いたヤマハの1000シリーズ銘アンプの2代目です。Ⅰ型のマイナーチェンジ版でFETの変更や一部機能の追加を実施していますが、基本回路や内部構造それに外観もⅠ型と良く似ています。新機能で目立つのは、トーンアンプとフィルターアンプをスルーしてメインアンプに直に繋ぐ機能で更に鮮度の高い音を聴くことができます。1000シリーズ最大の特徴であるB級とA級増幅の切り替えはフロントスイッチにより可能で、8Ω負荷でB級70W×2、A級15W×2の出力です。アナログレコード全盛時のアンプでPHONOが充実しています。入力はPHONO1（MC、MM）、PHONO2（MM）、TUNER、AUX1、AUX2、MICの6系統で、PHONO1のMC、MMは背面スイッチで切り替えます。MM負荷は50KΩと100KΩが選択できます。MICはリアパネルの入力端子に6mmフォンプラグで接続します。TAPEは2系統、スピーカーは3系統です。プリとメインの分離が背面スイッチで可能です。入手時点で前オーナーによるとみられる整備と改造がされていました。小信号トランジスタは、フォノ初段を除いて全ての基板において同じ型番に交換がされているようでした。フォノイコライザー部の初段は、ヤマハオリジナルのデュアルV-FETのYJ-1200（2SK74）が使用されており、そのまま残されていました。希少な金メッキ足のFETで劣化はありませんでした。フォノはこのV-FETの影響もあってかMC、MM共に美音を聴かせてくれます。電源ブロックコンデンサを除いた電解コンデンサも大半がニチコンのMUSEなどのオーディオ用コンデンサに交換されていました。直付けの電源コードは3Pコネクタに換装され、スピーカー端子は1組のみの接続に改造されていました。整備にあたり標準型のまま残されていた電解コンデンサをニチコンのオーディオ用Fine Goldに交換しました。スピーカー端子はオリジナルの3組仕様に戻しました。あと入力端子によっては出力しない不良症状を直しました。電源の3Pコネクタはそのまま残しましたので好みの電源コードが使えます。アース端子は未接続です。なお3Pコネクタに換装したことで電源スイッチ連動のACアウトレットは無くなりました。DCバランス調整の半固定抵抗が古いままでしたので交換しました。以前の整備作業では部品交換の際のハンダ付け不良があり、結果として不定期のノイズ発生などの不調原因になっていました。今回の整備でハンダ補正も併せて行ない、現在完全動作を確認しています。CA-1000初代とⅡ型はリアパネル入出力端子表面が材質によるためか経年劣化が発生しますので、問題ないレベルまで磨きました。複数のレバースイッチのプラメッキに傷みが出ていたのでシルバー塗装しました。1000Ⅱのパワートランジスタはアンプ製造時期によって東芝製かサンケン製が使用されますが、この個体は東芝の2SA679と2SC1079でした。すっかり希少品となったメタルキャンの銘石です。CA-1000シリーズは木製ボンネットを用いた現在でも通用する美しいデザインに加えて非常に透明な音質が特徴です。出力も十分です。オーディオ全盛期の手作業工程の多いアンプで、当時の価格は125,000円でしたが現在同じものを製造するとなると何倍もの価格になってしまうと思います。A級増幅時は発熱が非常に多いので放熱に注意されてください。概ね美品ですが、完全美品をお探しの方はご遠慮ください。出品内容は本体、汎用ACコード、取説のコピーです。ゆうパックおてがる版120サイズでの発送を予定しています。到着時に動作しない場合を除きノークレーム、ノーリターンでお願いします。