製品： バンダイ HGUCシリーズ
サイズ： 1/144スケール
使用頻度：2021.11/26完成備考：プレミアムバンダイ限定商品。 コトブキヤ製追加武装の導入あり
ペガサス級ブランリヴァル搭載ガンダムの元祖、6号機マドロックです。 「ジョニーライデンの帰還」劇中においてもココノエ艦長が昔話をしていた際にほのめかせていたガンダム。 ブランリヴァルが「散々な目にあってきた」と評される伏線となっているガンダムです。プレミアムバンダイ限定キットとして昨年ごろ発売してからここしばらく増産の話もないので、もう作る機会もないかな～と思っていたのですが、幸運にも新品キットを入手いたしましたのでこのように仕上げました。私が昨年出品していたマドロックとほぼ同じ方向性の仕上げを狙って作ったもの。 具体的には、キットの指定色になっているペンギンじみたダークブルーの胴体&イエローのスリッパをはいた色ではなく、鮮やかで明るいブルーのトリコロール感を強めた、いわゆるカトキメカのカラーイラスト的マドロックに寄せてあります。 カラーアレンジ箇所も少々ありキャノンの砲口をホワイト化したり、肩の上面、腕部・脚部装甲、各部ノズルまわりの塗装を細分化する 等などもあります。 私の主観ではマドロックの不満点とみなす、ガンダムとしては地味すぎではないか～というほぼ白黒な配色を、よりガンダムらしく見えるように変更した といった内容です。そして昨年出品していたマドロック同様にガトリングガンも追加。 これも当時と同じ製品を使用しており連邦型MSのスリムな手首事情でも問題なく保持可能なように仕上げてあります。今年はさらにベルトリンク(給弾ベルト)も追加することで実体弾大量携行の演出強化もしてあります。
キット構成への工作点ガンダムヘッドゆえのアンテナ鋭利化工作。頭部メインカメラ周囲のトサカ形状まわりを彫り起こし。 ガンダムやジムの頭部にスミ入れを定着させやすくするための常套工作。顔面部の両頬に縦の線彫りを追加。アムロの1stガンダムと違い正面に「へ」の字造形がないゆえにのっぺらぼう感があるので、ささやかながらこのように追加造形しました。ガトリングガンとベルトリンクを追加導入。どちらもコトブキヤMSGシリーズの製品。 ガトリング砲の保持はビームサーベル持ち手でおこないます。グリップ部は製品そのままだと手首に入らないのでスリム化しフィッティング工作。銃身本体との連結軸に回転&スイング構造があるためまっすぐ保持できていなくとも保持できてしまいます(ポージングが苦手～という方々の助けになります)。 給弾用の巨大タンクの装着部は腰リアアーマー中央ブロック。その上面側にもともと〇型の凹モールドがあるので形状そのままに貫通開口(3mm径)し、そこにアーム状の可動構造を持つパーツを挿して連結してあります(某ガンプラに付属していたサポート部品)。給弾ベルト部は小さなパーツを20個ほど連結したものでそのすべての節目で可動、ベルトの外見通りグネグネ動きます。 また、私のこれまでの出品作例にもあるようにメッキビーズ使用による細部ノズル追加工作とステンレス針を打ち込んでのピン打ちリベット追加工作もおこないました（彩り追加の工作）。
全体の基本的な製作は 各部接着を経ての合わせ目処理＆パーティングライン処理・サーフェーサー・ガイアカラーによる塗装（つや消しコート含む）。 ガンプラを完成製作させるスタンダードな工程でおこなっています。 スミ入れはタミヤのエナメル塗料流し込み。色はブラウン系を多用しています。 スミ入れ塗料が定着しにくい形状の部分などには0.05mmマーカーでのふき取り手法も使用しています。

塗装パターンは前述のとおり指定色のペンギンカラーからブルートリコロール版に近づけたもの。 そのほか私の別の出品作例でも多用する手法の、肩アーマー上面の配色変更/パネルディテール面のブラック化/武装類の配色多色化 などをおこなってあります。 フレームや関節類の塗装にはグレーではなく調色したガンメタルを使用。純色シアンを混ぜてのブルーがかったガンメタル。咬ませるフレーム軸部にはシルバーも組み合わせてあります。 これらは装甲部と違いクリアー表現です。
以下、カラーガイド(※比率の%は曖昧な感覚的数値です)ブルー部 ウルトラブルー70% コバルトブルー25% ホワイト5% シャドー部にはブラックで暗くしたものを使用ホワイト部 ホワイト95% ミディアムブルー5% シャドー部にはミディアムブルーでさらに暗くしたものを使用イエロー部(濃) オレンジイエロー100% ハイライト面にはホワイトで明るくしたものを使用イエロー部(明) オレンジイエロー70%0% ホワイト30% シャドー部にはオレンジイエローを足したものを使用ブラック部 ブラック80% ホワイト20% グレー部 ミディアムブルー100%シルバー部 シルバー100% 溶剤にメタリックマスターを使用 関節などのガンメタル部 シルバー60% 純色シアン20% ブラック20%サーベルのビーム 発生部 ホワイト100% → 全体 蛍光ピンク100% → 先端部 純色バイオレットで暗くするグラデ塗装
細部のマーキング類は主にハイキューパーツ製。RBコーションデカールを主体に使用。 ほかにもTRデカールや、 クラウドデカールも導入して細部表記に使用してあります。
自作品の水転写デカールも数種を使用。 クリアデカールにレーザープリンターで印刷したもので水ににじむ心配なく使用できるものです。 定着にはかなり強めな軟化剤(10秒もつけるとデカールが溶解するハードタイプ)を使用しています。1. 地球連邦軍「EFSF (EARTH FEDERATION SPACE FORCES)」表記。 汎用性が高いことこのうえないので独自にテキスト作成しサイズや書体カラーに多様性のあるものを用意し改良したものです。このマドロックではバンダイ製品版にはないブルー書体のものを使用しています。 使用箇所は右肩前面/腰フロントアーマー右/腰サイドアーマー左/未完成版右脚外装/給弾タンク2.アナハイムエレクトロニクス「AE」。 右前腕部/腰リアアーマー3. 搭載艦であるペガサス級「ブランリヴァル」の所属艦載コード表記「ＢＲ(BLANC RIVALL)」。デザイン段階から独自に描き起こした完全自作品。 使用箇所は 左肩前面/腰フロントアーマー左/腰サイドアーマー右/右スネ左側面(内股)/給弾タンク/シールド4.ナスカ地上絵ハミングバード。 未完成版マドロックに使用する左スネ側面(内股)5.機体形式「RX-78-6 G06」。 左前腕部/両足首の外側面/給弾タンク/シールド。 シールドのみ加工した「06」のナンバーを組み合わせたデザインにしてあります6.関節可動部警告表記・CAUTION・先端打突警告表記 などその他諸々のお約束デザイン。 製品版には無いデザインやカラーを使うため作ったもの。このマドロックでは機体色にあわせブルー書体のものを多用するようにしてあります。市販デカールによる細部表記使用パターンは、ブルー部やブラック部にはホワイトまたはライトグレーの書式で、 イエローやホワイトの面にはレッドもしくはグレーとのツートーンの書式のものを使用するようにしています。
機体各所にビーズ工作及びピン打ちによるメタル調細部ディテール工作もしてあります。ブルー部やブラック部へはゴールドメッキで、ホワイト部にはシルバーメッキでの使用パターン。連邦機なのでノズル径のサイズは1.5mmを基本としています。 肩の前後面や腰サイドアーマーにもともと造形されている極小ノズルもドリルで掘り直しすべてこの工作をおこなってあります。ピン打ちリベット工作に使用しているのは有頭5号針(針の軸側0.6mm)です。針の太さとドリル開口穴のサイズをあわせ、接着なしにスナップフィットさせて固定しています
機体本体以外の付属品は
ビームライフル マドロック専用形状のモデルシールド ジムクウェルなどのオーガスタ系スタイルのものガトリングガン (追加品) ベルトリンクをつながない場合に取り付ける通常弾倉などの付属品もありますベルトリンク (追加品)ビームサーベル×2 ビームはお約束のグラデ塗装。グリップ部はキャノンにマウントされています手首バリエーションは純正手首 銃器持ち手(右）／サーベル兼握り拳（左右） の計３つ 「未完成版マドロック」再現用のパーツ 両肩/脚部スネの左右両側面 計6点。 「着せ替え遊び」しやすいように連結部を外しやすいよう小工作もしてあります。マーキングシール&ホイルシール まったくの未使用組立説明書 ガトリング砲とベルトリンクの物もあります。組み方のアイデアの参考にご利用を
以上です。プレミアムバンダイ限定商品ですゆえ、わたしも手軽に「もう一体作ろうか～」とはいかない作例です。プライスがあまり妥協できていないのはご容赦ください。どうぞ品定めくださいませ。